『クリムゾン・ピーク』(2015)Crimson peak
アカをつつくと蛇が出....
DVDで。
吸血行為が、同性愛、小児愛、近親相姦などのインモラル(もちろん、同性愛とモラルに何の結びつきがあるのかなんて....)(炉りとか近親何とかのことは、どうなっているのかよく知らない、世事に疎いから、まあ何事にも疎いけど....)な傾向と結び付けられてドラマの中で享受されがちなことを批判することには意味があるかもしれないけれど、ヴィクトリア朝あたりの英吉利貴族人種にそういった属性をまとわせて愉しむことの、価値(階級?転倒的なんチャラ(というのはいささか古臭い?、はともかく、その路線で興行を打つ労は報われるはず(トムヒの役はカンバッチさんから廻ってきたんだって)、という賭けがどうなったのかは詳らかにはしない(というか、ちょっと調べてみても付け焼刃ではよくわからず。パシリムの2、監督しないんだねえ....
しかしまあそんなことはどうでもいい。
とっかえひっかえの鮮やかな衣装は斬新過ぎず、デザイナーの意図が出過ぎず、与えられた時代と背景にのびのびと縛られる感じが快いくらいの複雑さで、意図が隠され過ぎて素人には読み解けないのか、それともなんも考えずにここはちょっと派手にしてみました、なのかあいまいなところも。
お屋敷の襞また襞が、しかしほとんど重さを感じさせない装飾(広間の吹き抜け~虚の塔にチリのごとく積む白雪と釣り合う軽さで物語の中を忙しなく上下する昇降機)で、あっさりと全面的に覆われる画面作り。監督の地のなせる技?
小野一郎という写真家さんが、そういったメキシコのあれやこれやに感動してあちらこちらを撮りまくり、『ウルトラバロック - Wikipedia』(1995)というコンセプトで本にまとめていたのが面白くて、そこから架時に遡ってウルトラゴシック(またはメキシカン・ゴシック、なんかプロレス技みたいだけど....)とは何か?それはギル・トロの映画を観てくれればわかるよ!OTAKUだからってウルトラマンゴシックじゃないよ!と主張してみてもいい、かも?(姉に背後から叱咤され、のたりと動き出すトムヒの造り物めいたサファイアの瞳の輝き....
貴族の体面だのスタイルばかっし気にする鰤テクストのインポ(知らんけど)野郎に下手に関わりおうたっばかりにエラいめにおうたわ!ホンマ!しかしワイも生粋のヤンキー、ロハでは帰らへんで!今回の件はきっちり原稿に仕立てておと姉妹つけさしてもらいまっさかい、よろしく!JONAな!!!!
(と、WASP的美意識に別れを告げる事と新しきヨークの地への帰還を同時に果たしたつもりのミアたん*1だったが、ヨーロッパの血の呪縛はそんじょそこらの粘土質なんかよりよっぽどネバ~って感じで....)
おおアメリカよ! 汝、あまりも永く白んぼどものくびきの下に置かれ、又、赤き妬*2みに突き動かされて....(ブヒブヒ)